fc2ブログ

終活援助一時中断

新年早々、ちょっと重たい内容でごめんなさい。

こちらの記事で書いた通り、自分の両親をどうサポートするかについて、昨年夏からずっと考えて来ました。
スマホどころか携帯すら使おうとしない両親に対してなかなか打つ手がない中、私と母の共通の知人が「一度、3人でゆっくりお茶でも飲みたいね」と言ってくれました。本当にありがたいことです。
それでも母は「お父さんをひとりにして出かけるなんて心配でできない」の一点張り。
少しは自由な時間というものを持ったらどうだろう、との思いが強くなりました。

こういったことを、実家のある自治体の高齢者支援センターの方に相談したところ、
「お父様は年齢的なこともあるし持病をお持ちなら、介護保険申請すれば認定される可能性が高いですね。『要介護1』であっても認定されれば、1ヶ月に一度高齢者向けの施設で過ごすことができて、その間はお母様の自由な時間が取れますよね。
介護保険は申請から認定までに1ヶ月から1ヶ月半くらいかかるし、認定のために市の職員が家庭訪問した時に普段通りの様子が見られるかどうかも分からない。一度申請しただけでは『介護の必要なし』と判断されることもあるけど、あきらめず何回かに分けて申請すればいいですよ。
もしお父様だけでの申請に抵抗があるのだったら、お母様とセットで申請するのも1つの方法ですよ。お父様だけが『要介護』認定をされてお母様が『介護の必要なし』になっても、それは行政が決めたことでご家族の意向はどこにも入ってないんだから、ご両親も文句は言わないでしょう」
とおっしゃっていただき、娘の私から言うとどうしてもきつくなりがちなので、支援センターの方が母に話してもらうことにしました。

その結果は・・・散々でしたよ。

センターの方は↑のようなことを母に言葉を尽くして話してくださったのですが、母は
「夫(私の父)の状態は夏よりも良くなったので、今は(介護保険申請は)必要ない」の一点張り。
挙句の果てには、「私から連絡はちゃんとするから、そちらから娘には連絡しないでほしい」という余計なリクエストまで出す始末。

あのさ、相手は私たちなんかよりも福祉の「プロ」なんだよ。
娘の私への連絡が必要かどうかはあななたち(両親)ではなく、支援センターの方が決めるべきことでしょ。

最初に書いた「一緒にお茶でも」と言ってくださった知人の方に対しても、もう少し「相手に合わせる」という発想がどうして持てないのだろう。

この一連のやり取りでぐったり疲れてしまった私は、このお正月実家に行くか非常に迷いましたが、今の母に何を言っても結局聞いてもらえなんだろうから行っても意味ないだろうなと思い、今年のお正月は自分のために時間を使うことにしました。

前の記事にも書いた通り、私には弟がいて、今回の顛末をまだ報告できていないものだからメールをしたんだけど、さっぱり返事が来ない。
自分の親のことなんて大して関心ないのかもね。
だったら私も心配するだけ馬鹿馬鹿しいかも。

「終活援助」って結局のところ、それまで何十年もの間の親子関係がすべて影響しちゃうんだろうな、とつくづく感じています。
はっきり言って、私は母とあんまりうまくいっていなかったから。
というよりも、母自身の生育環境がかなり特殊だったから(この部分について詳しいことは割愛しますが)、そもそも結婚して一応「普通の」家庭を持てただけでも奇跡に近いんじゃないかなって感じです。
私だけでなく弟ともそれほどうまくはいってなくて、弟は自分の両親には相当早い時期に見切りをつけてしまっていて、(直接聞いたわけじゃないから想像の域を出ないけど)私よりは相当ドライな見方をしているんじゃないかな。

私たちみたいな子どもは「冷たい」って言われちゃうんでしょうかね。
でも少なくとも私は、自分の親を(尊敬とまではいかなくても)好きになれない自分自身に対しても、かなり罪悪感を持っているんです。
この複雑な心境は、一生ずっとついて回るんだろうな。

そういうわけで、私の「終活援助」は一時中断です。
そのうち必要になったらまた動くことにします。
次男の受験が終わった後が、1つの節目になりそうな気がします。

スポンサーサイト



プロフィール

あやこ

Author:あやこ
大学院で教育学の研究をしながら、時々数学を教えています。数学教育、不登校、教師文化、生徒認知・理解などに関心があります。このブログでは、数学教育や不登校に関連する情報を、自分自身の覚え書きを兼ねて思いついたときに蓄積していく目的で使っていきたいと考えています。noteもやっています。そちらもフォローしていただけるとうれしいです(note ID:ruokara_lokki)。
読書/音楽鑑賞/書道





最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR